日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
教育データを活用した探究学習の評価フレームワークの検討
稲垣 忠マース アレクサンダー高橋 雄介庭井 史絵登本 洋子住谷 徹宮 和樹
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2025 年 58 巻 p. 149-153

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抄録
探究学習において評価は一般に,育成したい資質・能力について学習過程および学習成果を適切に見取ることを中心に行われる。その際,学習過程を記録したポートフォリオや評価の質的な基準を表したルーブリック等が用いられる。一方,1人1台端末やクラウドサービスの活用が日常的になったことにより,児童生徒の学習活動において,デジタルデータで蓄積・記録される情報が増加している。学習過程の把握の仕方や,学習成果の活用に変化が生じる可能性がある。教員を対象としたインタビュー調査をもとに,探究学習の評価フレームワークを開発した。その結果,探究学習の評価を充実する上で,1)情報収集段階の可視化・共有化の仕組み,2)外部アセスメントと学校の評価を関連づける手法,3)探究の成果を資質・能力だけでなく内容面から評価認定する仕組みの必要性を示唆する結果を得た。
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© 2025 日本教育メディア学会
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