日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
SINETを活用したGIGAスクール構想の推進とネットワーク強化
清和田 順稲垣 忠
著者情報
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2025 年 58 巻 p. 232-236

詳細
抄録
2019年(令和元年)12月に文部科学省が発表したGIGAスクール構想は,新型コロナウイルス感染症の世界的なまん延により計画が前倒しされた。2020(令和2年)年度補正予算により,小中学校等の児童生徒全員に1人1台端末が急遽整備され,ネットワーク環境の整備が急務となった。仙台市では,2020年(令和2年)11月10日に本市と東北学院大学が共同研究に関する契約を締結し,1人1台端末を学習等でSINETを活用することとなった。しかし,MEXCBTでの全国学力テストが実施できない端末が出るなどの問題が生じた為,抽出した56校のネットワーク速度を定期的に計測しながら様々な原因を追及・改善を図った。その結果,多くの問題が解消され,SINETをより効率的に活用することができようになった。これにより,教師の指導や子供の学習の質がさらに高まり,「子供の力を最大限引き出す学び」につながることが分かった。
著者関連情報
© 2025 日本教育メディア学会
前の記事
feedback
Top