抄録
小学校第6学年外国語科における児童の振り返りに対する目的意識の変化と,目的意識の違いによる振り返り記述の傾向を整理した。目的意識の調査はオンラインを用いて,単元前・単元中・単元後の3回実施した。調査期間中に全10時間の授業を行い,毎回15分程度の振り返りの時間を設けた。振り返りを記述するシートはクラウド上で共有し,児童同士が参照,コメントできる環境を設定した。振り返り記述を意味内容に基づきコード化し,目的意識ごとの記述の傾向を分析した。その結果,目的意識の変化としては,単元前に【目的意識の欠如】に該当した児童は,単元後に【学習改善・成長への志向】や【学びの現状把握】へと移行する傾向が見られた。目的意識の違いによる記述では,【学習改善・成長への志向】に該当した児童は具体的な目標や学習状況の把握などに言及し,【目的意識の欠如】に該当した児童は活動の説明や形式的な表現が中心となる傾向が見られた。