抄録
本研究は,小学校第3学年を対象に,社会科の学習において児童が1人1台の情報端末を用いて動画を個別視聴した際に抽出したキーワードの内容の特徴を把握することを目的とした。X県公立小学校第3学年2学級66名を対象に,NHK for Schoolの社会科動画を用いて調査を行った。児童の記述をもとに,キーワードの抽出語数,教師が事前に想定したキーワードとの一致率を算出し,考察を行った。また,ワークシートへの記述した文字数および情報区分(映像・音声・字幕)との関連の分析を行った。その結果,抽出語数と一致率との間には関連が見られ,一致率の高い児童は抽出語数も多い傾向にあった。また,キーワードの多くは「映像・音声・字幕」や「音声・字幕」といった複数の情報区分に基づいており,小学校第3学年では,音声や字幕といった言語情報を基盤としながら,それらと映像情報とを結び付けて内容を理解している可能性が示唆された。