日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
感情表現レベルを調整できるアバターによるオンライン学生サポートシステムの提案
舘 秀典門脇 夏紀高田 昌裕
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2026 年 60 巻 p. 302-305

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抄録
近年,対面コミュニケーションに困難を抱える学生が増加している。オンライン学生サポートではカメラオフでの対応が増える一方,サポート側は表情が見えず適切な支援が困難となっている。本研究では,Webカメラから取得した表情や動作をもとに,学生が心理的負担のない段階を選択しながらアバターに感情表現させるシステムを提案する。予備実験として,大学生9名を対象に3つの提示方法(顔出し,アバター,カメラオフ)を比較した結果,アバターの感情表現機能に対して全回答者が「あったほうが良い」と回答し,段階的制御機能についても90%以上が肯定的評価を示した。また,話題の性質により適切な提示方法が異なることが明らかになった。本システムは,プライバシーを保護しつつ円滑なコミュニケーションを実現し,「合理的配慮」が必要な学生への有効な支援ツールとして,学生サポートの質的向上と早期退学防止への貢献が期待される。
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