抄録
本研究では,全国の学校現場で今後,児童生徒が生成AIの適切な使い方をどのように学ぶのか模索することを目的として,全国の小・中学校の教員7名が,学習用生成AIでの実際のプロンプト約55万件のビッグデータ分析を参考に,学校放送番組を利用しながら生成AIの適切な使い方を学ぶ授業実践を行った。その結果,児童生徒が生成AIの正しい使い方を体系的に理解するためには,生成AIの回答には誤りや偏りが含まれる場合があること等,生成AIの特性を初期段階で丁寧に指導することが必要である旨が示唆された。また,生成AIの仕組み,他者の著作権,ネット検索との差異等を理解しつつ,生成AIを学習上の選択肢として使い分ける判断力の獲得に向けて,学ぶべき要素を網羅する新たな番組開発への示唆も得られた。