本研究では,社会人を対象とした会計科目の授業アンケートを活用し,生成AIを用いて受講者の満足度の最大化に影響する要因を探索した。特に,自由記述の定性データに注目し,トピックモデル分析と生成AIによるテキスト分析を組み合わせ,授業者の負担が少ない効率的で簡便な分析手法を探索・実践した。生成AIによるテキスト分析では,インストラクショナルデザインの理論から問題点を抽出した。
分析の結果,時間配分,基礎知識の不足,グループワークの進め方などが共通して問題の要因として抽出された。これらの結果から,講義内容のボリューム削減や基礎知識のフォローなど,具体的な授業改善策が示唆された。本研究の結果は,生成AIが会計教育の分野におけるアンケート分析にも有効であることを示唆しており,今後の教育改善に貢献する可能性がある。ただし,生成AIの利用には,出力結果の信頼性や再現性など,検討すべき課題も残されている。