選挙研究
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中東欧新興民主主義国の投票規定要因
有権者個票データによる分析
中井 遼
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 30 巻 1 号 p. 113-127

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抄録

本研究は新興民主主義国である中東欧10カ国を対象とし,どのような個人的要素が投票参加の有無を規定するのか分析したものである。これらの諸国の投票率にかんし,制度的変数や社会経済的変数といったマクロ要素の効果については多く検証されてきたものの,世論調査データの不足もあり有権者個人レベルの要素が持つ効果についての検証は近年はじまったばかりである。本研究は,中東欧諸国の文脈的背景に配慮しつつEuropean Social Surveyの中東欧諸国データを用いて,どのような属性をもつ人々が投票しているのか分析した。分析からは,学歴・年齢・議会への信頼の3要素が中東欧横断的に投票参加を規定することが判明した一方,所得や情報接触頻度などについては国によって効果に差異があることが明らかになった。本結論からは,議会への信頼の低下が今日の中東欧における低投票率状況を規定していることも示唆された。

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© 2014 日本選挙学会
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