日本原子力学会誌ATOMOΣ
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我が国の最先端原子力研究開発No.28放射線医学総合研究所(第4回) 放射線医学総合研究所における重粒子線がん治療の現状
鎌田 正
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2011 年 53 巻 4 号 p. 268-271

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抄録

 近年,情報処理技術の医学応用により,コンピューター断層撮影(CT),核磁気共鳴診断法(MR),ポジトロン断層撮影(PET)などが開発され,画像診断は飛躍的な発展を遂げている。最近では,原子核などの重粒子を超高速に加速した重粒子線を精密に制御し,人体の3次元的な画像情報をもとに体内の病巣(がんなどの悪性腫瘍)に集中させ,安全に治療することが可能となっている。放射線医学総合研究所では,1994年6月以来,がん治療を目的に建設された重粒子加速器(HIMAC)を用いて炭素原子核を加速した重粒子線(炭素イオン線)を用いて様々ながんを安全かつ確実に治すための研究を行っている。

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© 2011 一般社団法人 日本原子力学会
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