日本原子力学会誌ATOMOΣ
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Print ISSN : 1882-2606
解説
事象の重要性を公衆に伝えてきたINES
20周年となった国際原子力・放射線事象評価尺度
阿部 清治八木 雅浩
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2011 年 53 巻 5 号 p. 344-348

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抄録

 原子力あるいは放射線の利用において事故や故障が起きた時に,その安全上の重要性をただちに国内の公衆に知らせ,また,主要なものについては国際原子力機関(IAEA)にも通報する仕組みとして,「INES」がある。INESは元々は原子力発電所だけを対象として始まり,「国際原子力事象評価尺度(International Nuclear Event Scale)」の略称であったのだが,後に,その他の原子力施設も,あるいは核物質の輸送や照射線源の利用時のトラブルも対象に含めるよう対象範囲が拡張され,「国際原子力・放射線事象評価尺度(International Nuclear and Radiological Event Scale)」となった。しかし,略称はすでに定着しているINESを引き続き用いることになった。2010年はINES発足から20周年にあたる年であり,10月にIAEAにおいて開催された「INES技術会合(Technical Meeting : TM)」の折に1日を割いて「INES20周年記念会合」が開かれた。会合では,INESの目的や歴史,現在の内容,各国での利用状況が幅広く紹介された。これを機会に,技術会合および20周年記念会合での日本からの報告内容1,2)を基に,以下,INESと我が国におけるその利用について紹介する。

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