日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
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解説
「匠」たちの足跡 第7回
原子力第一船の燃料・炉心国産技術の確立
浜崎 学堀元 俊明嶋田 昭一郎石丸 正之
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2011 年 53 巻 7 号 p. 503-508

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抄録

 我が国の原子力第一船「むつ」は,初の実験航海での放射線漏れが社会的に大きく取り上げられ,我が国の原子力界にとって永く記憶されるべき教訓を与えた。一方,その後の実験航海が成功をおさめ,外洋を8万キロにも渡って原子動力で全速航海し,貴重なデータを後世に残したことは余り知られていない。また,「むつ」の炉心,燃料は,米国からの導入技術が発電炉のものに限られ,舶用炉技術を導入できないという条件の下で確立した我が国国産技術である。

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© 2011 一般社団法人 日本原子力学会
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