日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Online ISSN : 2758-8777
Print ISSN : 2186-9545
症例報告
完全内臓逆位を伴った副腎腫瘍の1例
柏木 伸一郎, 石川 哲郎, 田内 潤, 野田 諭, 小野田 尚佳, 若狭 研一, 平川 弘聖
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2013 年 30 巻 2 号 p. 148-151

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抄録
症例は45歳の男性。幼少期の健診にて完全内臓逆位を指摘されていた。下肢の脱力を自覚し近医を受診,高血圧および低カリウム血症が認められ精査・加療目的にて当院紹介となった。画像検査にて右副腎に接する約2cm大の腫瘤を認め,同時に全内臓逆位が確認された。血液検査では,アルドステロン血症が認められた。副腎腺腫に起因する原発性アルドステロン症と診断し,腹腔鏡下に右副腎腫瘍摘出術を施行した。病理組織の結果は副腎皮質腺腫であり,原発性アルドステロン産生腫瘍であった。今回われわれは,完全内臓逆位を伴った右副腎腫瘍を経験した。腹腔鏡下に切除しえた本邦報告例はなく,稀な症例であり文献的考察を加え報告する。
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