2022 年 39 巻 2 号 p. 76-81
日本における女性医師の割合は年々増加傾向であり,今後女性医師の活躍が我が国の医療を支える鍵となるのは揺るがない事実である。当科においては構成員の半数以上が女性医師であり,入局者も毎年半数以上が女性医師である。このような環境下で当院独自の工夫は,「女性医師キャリアアップ支援システム」の存在である。これはいわゆる時短勤務であるが勤務時間や曜日の設定を自ら決めることができ,週30時間以上であれば常勤として雇用され専門医取得や維持を目指すものである。さらに休日・夜間のオンコールや当直は免除が可能である。また科の所有する有給枠外での雇用となるため人員の削減になることもない。筆者も当システムを利用し3人の育児と仕事を両立した経験があり,当科の現状も踏まえダイバーシティ時代における女性外科医のキャリア形成における問題と今後の展望について述べる。