2021 年 24 巻 p. 101-105
本研究は,店舗イメージが買物価値を媒介し,顧客満足とストア・ロイヤルティにどのように影響するのかを明らかにするために,仮説モデルを構築し,共分散構造分析で検証した。分析の結果,店舗イメージの構成要素は品揃え,サービス,価格,雰囲気,販促であることが分かった。そして,中国において買物価値は功利的・快楽的・社会的という3次元から構成されることが経験的に確認された。また,品揃え,サービス,価格,雰囲気,販促という店舗イメージ要素が功利的・快楽的・社会的買物価値にそれぞれ影響を及ぼすことが明らかになった。さらに,買物価値が顧客満足,ストア・ロイヤルティに及ぼす影響を解明した。