食品と低温
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アブラナ科野菜の貯蔵性に及ぼす品種と着生部位ならびに貯蔵方法の影響
阿部 一博草刈 真一山田 貴義
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1983 年 9 巻 2 号 p. 47-52

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抄録
本研究は,貯蔵性に及ぼすキャベツの品種と包装方法の影響,コモチカンランの熟度の影響,カイワレダイコンの貯蔵姿勢の影響,ナタネの冷蔵遅延の影響,ブロッコリーの花蕾の着生部位と熟度の影響について調べたものである。
キャベツ:20℃で貯蔵すると,供試5品種とも無包装区と紙包装区では主にしおれにより,有孔ポリ包装区ではSclerotinia sclerotiorumによる腐敗により商品性がなくなった。抽台の起きた“50号”と“きよかぜ”の商品性保持期間は短かく,“伊良子”が5品種の中で最も長かった。2℃貯蔵では,“50号”と“きよかぜ”の有孔ポリ包装区では,Scle. scle. のため,“大御所”では3区とも葉脈の周辺部の黒い斑点のため他の区は全てしおれにより商品性がなくなった。“伊良子”の有孔ポリ包装区は商品性保持期間が最も長く約2カ月であった。
コモチカンラン:2℃貯蔵では,大型の球葉が25日,中型が27日,小型が30日で商品性の限界に達し,20℃貯蔵でも大型が最も早く商品性がなくなり,小型が最も長く,貯蔵6日で商品性の限界に達した。株全体を2℃貯蔵すると,球葉を個々に分けた場合より商品性保持期間は長かった。
カイワレダイコン:立置区,平置区とも2℃貯蔵で19日間の商品性保持期間であり,20℃貯蔵では3日であった。しかし,2℃,20℃貯蔵とも貯蔵初期の平置区で下子葉の湾曲による急激な商品性の低下がみられた。ナタネ:20℃貯蔵で3日,2℃貯蔵で18日間の商品性保持期間であった。20時間の冷蔵遅延により,商品性保持期間は10日短くなった。
ブロッコリー:20℃貯蔵の場合,花蕾の着生部位ならびに熟度の差はほとんどみられず,貯蔵4~5日で商品性の限界に達した。一方,2℃貯蔵の場合,蕾が少し固い花蕾は,貯蔵性があり,頂花蕾より側花蕾の方が商品性保持期間は長かった。
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