日本食品低温保蔵学会誌
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ポリエチレン積層段ボール箱包装が常温貯蔵中におけるブロッコリーの鮮度保持に及ぼす効果
與座 宏一野方 洋一武田 裕子小役丸 孝俊太田 英明
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1993 年 19 巻 3 号 p. 107-110

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抄録

ブロッコリーを通常の段ボール箱および30μm厚低密度ポリエチレンを積層した段ボール箱に詰めて, H貼りで封じて常温流通を想定した20℃下で貯蔵した。ポリエチレン積層段ボール箱内のガス組成は二酸化炭素5~10%, 酸素6~16%のMA状態になっていた。また本段ボール箱では, 通常の段ボール箱と比較して, クロロフィル, 全糖, 総ビタミンC含量とも高く保持され, 重量の減少も抑制されており, 官能的な外観評価からも貯蔵3日後までは食用可能と判定された!以上, ポリエチレン積層段ボール箱は通常段ボール箱と比較すると顕著な鮮度保持効果が認められた。

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