日本食品保蔵科学会誌
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ポリエチレン袋を使った短期間窒素ガス処理によるバナナ (Sucrier) の棚持ち期間の延長
ロンポパック テラヌードシリパニ ジンタ上田 悦範阿部 一博
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2005 年 31 巻 1 号 p. 3-8

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抄録
バナナ (Sucrier) における棚持ち期間の延長を目指して, 低酸素処理の方法を検討した。
追熟処理の後, 果色が緑色に黄色を帯びた段階 (ステージ3) で低酸素処理を行った。5%酸素の調整ガス下および48時間窒素ガス処理では, 3-4日の棚持ち期間を有する空気下に比べて1-2日その期間が延びたに過ぎなかった。ポリエチレン袋 (厚さ0.03mm) を使い24, 48時間窒素ガス封入したところ5-6日まで棚持ち期間を延長できた。内容成分である糖の増加は外観にかかわりなく, 順調に増加した。24時間ポリエチレン袋に窒素ガス封入の後, さらにポリビニールクロライドフィルムでラップするとさらに棚持ち期間を9-11日まで延ばすことができた。
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