Journal of Applied Glycoscience
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Penicillium chrysogenumの培養上澄を用いたシュガービートパルプからの効率的なフェルラ酸抽出
阪本 龍司西村 小由里加藤 智朗砂川 陽一土山 守安川崎 東彦
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2005 年 52 巻 2 号 p. 115-120

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抄録
シュガービートパルプからの酵素法による効率的フェルラ酸抽出を目的として, フェルラ酸遊離能の高い微生物のスクリーニングを行い, Penicillium chrysogenum 31B株を選抜した。シュガービートパルプを主な炭素源とする培地にて本菌を培養し, その上澄をシュガービートパルプに作用させたところ, 含有フェルラ酸の約85%を遊離させることができた。植物細胞壁からのフェルラ酸の遊離においてはフェルラ酸エステラーゼ以外に多糖分解酵素の作用が関与していると考えられている。効率的なフェルラ酸遊離のメカニズムを解明する第一段階として, 本研究ではPenicillium chrysogenum 31B株の生産する主要フェルラ酸エステラーゼ (FAE-1) の単離と性質を決定した。本酵素は分子量62 kDaの糖タンパク質で, 反応至適pHと温度はそれぞれ6-7および50℃であった。桂皮酸類および安息香酸類のメチルエステルに対する基質特異性を検討した結果より, 本酵素の活性はシナピン酸のようにベンゼン環に二つのメトキシ基が結合していると阻害されることが明らかとなった。これまでに安息香酸類のメチルエステルを分解するフェルラ酸エステラーゼの報告例はないが, FAE-1はバニリン酸メチルエステルに対しても活性を有する新規酵素であることが判明した。また, この結果より本酵素の活性発現には脂肪鎖中の炭素間2重結合が必須因子ではないことが示唆された。
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© 2005 by The Japanese Society of Applied Glycoscience
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