1967 年 15 巻 1 号 p. 14-17
オートアナライザー(Technicon Co.USA)を用い,フェリシアン化カリウム法による還元糖の定量を行なうフローダイヤグラムを作製し,測定条件を検討した。 本法によれば0.5~2.0mg/mlの濃度範囲で,糖含量と透光度は,片対数グラフ上で優れた直線性を示す。測定速度は毎時30点のものを自動定量することが可能である。 グルコース,フラクトースのフェリシァン化カリウムに対する還元力は,各濃度において約6%の差があった。しかしグルコース,フラクトース,グルコース/フラクトース=1/1の三種の検量線を作製すると,いかなる組成のグルコース・フラクトース混合溶液の総還元糖含量をも,比色法のもつ精度限界内で±1.5%の精度で測定することが可能である。