澱粉工業学会誌
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アルドース,ケトース混合系における各糖の分別定量について(第4報)
オートアナライーザによる総還元糖定量の自動化
貝沼 圭二田所 克子菅原 敬子鈴木 繁男
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1967 年 15 巻 1 号 p. 14-17

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抄録

 オートアナライザー(Technicon Co.USA)を用い,フェリシアン化カリウム法による還元糖の定量を行なうフローダイヤグラムを作製し,測定条件を検討した。 本法によれば0.5~2.0mg/mlの濃度範囲で,糖含量と透光度は,片対数グラフ上で優れた直線性を示す。測定速度は毎時30点のものを自動定量することが可能である。 グルコース,フラクトースのフェリシァン化カリウムに対する還元力は,各濃度において約6%の差があった。しかしグルコース,フラクトース,グルコース/フラクトース=1/1の三種の検量線を作製すると,いかなる組成のグルコース・フラクトース混合溶液の総還元糖含量をも,比色法のもつ精度限界内で±1.5%の精度で測定することが可能である。

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© 日本応用糖質科学会
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