グルコアミラーゼII は,ある黒麹菌グルコアミラーゼ製剤に非常に多くあることがわかった.その枝切り活性は弱かった(α19)が,従来のグルコアミラーゼ豆とちがって,グリコーゲンβ-リミットデキストリンをほとんど完全に分解した.それは生澱粉には吸着しなかったが,キチンには容易に吸着した.この酵素による生澱粉分解の至適pHは3.5であった.グルコアミラーゼIIは,生澱粉分解能において,グルコアミラーゼ1の1/5であった.グルコアミラーゼII とプルラナーゼの共同作用による生澱粉分解は,pH3.5では行われずpH5.0において最高に行われた.しかしながらプルラナーゼは,グルコアミラーゼII による生澱粉分解をほとんど促進することはなかった.グルロアミラーゼ1の場合もまた,類似の結果が得られた.