澱粉科学
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限外濾過膜型リアクターによるサイクロデキストリンの連続生成
サイクロデキストリンの工業的製造に関する研究 (第5報)
橋本 仁原 耕三桑原 宣洋細見 淳
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1986 年 33 巻 1 号 p. 25-28

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抄録

分画分子量100,000のUF膜を装着した膜型リアクターを用いてCDの連続生成についての実験を行った. 実験操作としては, 馬鈴薯スラリーにCGT-aseを加え, 「液化」, 「CD生成」 を一括して行い, この生成反応液をUF膜モジュールへ圧送循環させた. UF膜を透過した液量に応じて澱粉連続液化装置で製造された液化液を補給し, 6日間の連続CD生成反応を行った. 結果としてCD収率は透過液中のCD量と循環液中のCD量を計算上で平均すると65.6%であり, 透過液のみのCD収率は73%であった. 反応効率は, 連続方式が回分方式の2.6倍であった.

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© 日本応用糖質科学会
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