応用糖質科学
Online ISSN : 1884-4898
Print ISSN : 1340-3494
ISSN-L : 1340-3494
糊化方法が澱粉の老化性に及ぼす影響
稲場 久二畠中 義雄足立 隆司松村 康生森 友彦
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 41 巻 2 号 p. 181-185

詳細
抄録
 各種澱粉(馬鈴薯,とうもろこし,さつまいも,小麦)の5%,10%,15%糊液を,100℃ で10分間攪拌加熱による攪拌糊化と,あらかじめ100℃ で10分間攪拌加熱で2~3%濃度の予備糊液をつくり,残りの澱粉を分散させて,さらに100℃ で30分間静置加熱する静置糊化の2種の糊化方法で調製し,5℃ 保存により老化させ,両者の老化性を追跡し比較した.その結果,攪拌糊化の方が静置糊化より糊化直後の糊化度は高かった.また,静置糊化の方が攪拌糊化よりも老化が抑制されていた.この老化の抑制傾向は根茎系澱粉よりも穀類澱粉で明確に示された.
著者関連情報
© 日本応用糖質科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top