水封方式による地下石油備蓄基地では,岩盤タンクの周辺に安定した地下水の存在が要求されることから,地下水位は重要な監視項目である。串木野国家石油備蓄基地において,水位観測孔の1孔で地下水位が大きく変化したため,原因調査を行った。水位観測孔には,孔を保護するための塩化ビニル製の有孔管が設置され,有孔管の中には水位計等の監視機器がある。このため孔内環境を乱さない状態で調査が可能な光ファイバを用いた温度検層を実施した。その結果,地下水の流入・流出箇所および水位変化の主たる要因を推定することができ,他の調査結果と整合的であったことから,光ファイバ温度検層は有効な手段であることが分かった。