日本の地下石油備蓄基地は,岩手県久慈市,愛媛県今治市菊間町及び鹿児島県いちき串木野市の3箇所の地下に建設され,合計約500万m3の原油を常圧で貯蔵している。原油を貯蔵する地下空洞(岩盤タンク)は,堅硬な岩盤内に構築し,自然の地下水と人工の水封水で液密・気密を確保しつつ,タンク内に湧出した水を排水する水封システムを採用している。操業開始から約30年,モニタリングと適切な処置をしながら安全安定操業を行ってきており,本技術報告では,3基地がこれまで経験したいくつかの地震の影響について示すとともに,地震と岩盤タンク湧水量の関係を検討した結果について紹介する。