老年看護学
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通所リハビリテーションを利用する高齢者の健康管理に対する自己効力感の研究
益田 育子小泉 美佐子
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2008 年 13 巻 1 号 p. 23-31

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抄録
本研究の目的は,通所リハビリテーションを利用する高齢者の健康管理自己効力感を探り,看護支援の方向怪を探ることである.対象者,男性36名,女性64名に調査を行った.結果として,健康管理自己効力感の項目のうち,生活習慣に関する項目である「食事」「くすりの管理」「歯みがき」「体重維持」といった保健行動,「精神的安定」の平均値は高かった.平均点が低かった項目は,「健康を守るために必要な情報が集められる」「健康の維持について良い助言をしてくれる医師や看護師がみつけられる」であった.高齢者せ帯と2世代以上の世帯との比較においては,高齢者世帯の健康管理自己効力感が低かった.主観的健康感が良好な者と不良なものの比較においては,主観的健康感が不良な者の健康管理自己効力感が低かった.通所リハビリにおける看護支援では,健康を守るための情報提供や,新たな疾病や2次障害の予防などの個別・集団保健指導(相談)を積極的に行う必要があることが示唆された.
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