老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
原著
介護老人保健施設で暮らす自力歩行が困難な高齢者のいまを支えているもの
ライフストーリーの傾聴から
小原 貴子服部 ユカリ
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2016 年 21 巻 1 号 p. 38-49

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抄録

 本研究の目的は,自力歩行が困難な高齢者の生きる意味,目的,いまを支えるものを明らかにすることである.対象は介護老人保健施設に入所している6人で,半構造化面接によってライフストーリーを聴き取り,逐語録に起こし,質的帰納的に分析し,6人のサブテーマを統合して5つのテーマを抽出した.地域高齢者のスピリチュアリティと一致する「頑張ったからこそある満足感」「過去・現在・未来の人とのつながり」「命はもらったもの,生かされている」のほかに「不自由でもできることは自分でしたい」「いまがいちばんいいとき」が抽出された.生きる意味,目的,支えを聴き取ることは,老健で生活する高齢者の自己の客観視を可能にすること,および看護が充実する可能性があり,そのような視点を取り入れたケアの必要性が示唆された.

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