老年看護学
Online ISSN : 2432-0811
Print ISSN : 1346-9665
原著
地域包括支援センターが把握した地域で暮らす高齢者の孤立死の類型化
看護職への調査から
今野 あかね大塚 眞理子
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2016 年 21 巻 1 号 p. 28-37

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抄録

 本研究の目的は地域包括支援センターが把握した地域でひとり暮らしをしていた高齢者の孤立死の類型化を行い,地域包括支援センターの孤立死に対する活動について示唆を得ることである.2014年4月から6月にA県の全地域包括支援センター249か所の看護職各1人を対象に質問紙調査を行い,81部(回収率32.5%)を回収した.そのうち依頼に応じてくれた10人にインタビュー調査を行った.質問紙調査では,孤立死の相談が「ある」は51センター(63.0%)であった.相談者は,「民生委員」が最も多く31件(60.8%),「近所の人」20件(39.2%),「民間宅配業者」13件(25.5%)などであった.質問紙調査とインタビュー調査で得られた孤立死の事例は27事例で,【1週間以上前の旅立ち】【見守りによる旅立ち】【看取りによる旅立ち】に分類された.地域包括支援センターが行う活動として,高齢者への緩やかな見守りと孤立死発見時の初動対応の周知や,関わった人に対しては高齢者を見守る役割の明確化と事後のグリーフケアやエンパワメントの必要性が示唆された.

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