2020 年 24 巻 2 号 p. 60-64
血管性認知症の既往があり,回復期リハビリテーション病棟に転科してきた当初は認知症の行動・心理症状(BPSD)や高い転倒リスクがあったA氏を多職種で支援した.入院期間は1か月と予定されていたが,支援の結果,19日と短い期間で自宅退院ができた.この事例を振り返ると,退院に向けた支援として,入院時から支援目標を明確にして本人本位の介入を早期から行うことが必要であり,そこには,患者の背景や個人因子を把握して患者の強みを生かすこと,介護する家族の状況も加味して統合的に多職種で支援していくことが重要であった.