地理空間
Online ISSN : 2433-4715
Print ISSN : 1882-9872
鹿児島市中心部における都心機能の分布とその変容
九州新幹線開業による駅周辺開発に着目して
有村 友秀
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2019 年 12 巻 1 号 p. 21-35

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抄録

本稿は,九州新幹線の開業を契機とした駅周辺開発に着目し,駅周辺の中央駅地区と既存中心街である天文館地区の競合関係を分析することによって,鹿児島市中心部における都心機能の分布とその変容を解明した。中央駅地区における開発では,宿泊機能,業務管理機能,商業機能を有した施設が誕生し,各機能が三者三様に天文館地区へ影響していた。まず宿泊機能は,両地区共に同様の開発が行われたため,共に機能が強化された。次に業務管理機能は,中央駅地区にオフィスビルが誕生し中央駅地区の機能が強化されたが,天文館地区は維持され中心部は二核心となった。最後に商業機能は,中央駅地区に商業施設が誕生し,天文館地区では店舗の流出や百貨店の閉店が発生したことで,中央駅地区のみ機能が強化された。鹿児島市中心部全体として,天文館地区のみの単核心から,中央駅地区が新しく核となって二核心へと変容した。

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© 2019 地理空間学会
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