2021 年 2 巻 2 号 p. 44-51
入院中に必要と判断される支援内容と実際に退院後に必要となる支援内容の認識の「ずれ」の特徴について診療情報を用いて検討した.調査対象は 2018 年 4 月 1 日~ 2019 年 3 月 31 日に当センタートランジショナル・ケア活動の対象となった患者76 名.入院中に支援が不要と判断された支援項目のうち,退院後に支援必要と判断された支援項目の発生割合は,「医療管理・介護指導」(65.8%)が最多で,続いて,「関係機関連携支援」(27.3%),「介護サービス利用支援」(27.1%),「薬剤指導(22.6%),「栄養指導」(15.9%)であった.認識の「ずれ」への対応は項目毎に支援内容やスタッフの職種を考慮する必要がある.