国際ビジネス研究
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研究論文
国内組織間ネットワークにおける国際ネットワークの影響
日本のライフサイエンスの事例にみる国際化を伴う多様化
ファゼカシュ バラージュ
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2015 年 7 巻 1 号 p. 31-47

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抄録
本論文では、日本国内のライフサイエンス産業における R&D 提携ネットワークを対象とし、日本企業が海外企業と提携することによって国内ネットワークにどのような影響を及ぼすかを検討する。主な目的は、二つの繋がりの浅いネットワークの相互作用に注目しながら、ネットワークの変化を明らかにすることである。上記について考察するために、ライフサイエンス産業に属する 893 組織を含む関西地方を中心とした8年間のネットワークデータセットと 2000 組織以上取り込む 20 年間の国際データセットという量的データを用いた。その中から両データセットに所属する 60 組織を特定し、ヘックマンの二段階回帰分析を行った。その結果、国際提携ネットワークで中心性の高い海外企業と提携した日本企業は、提携ネットワークの多様性が重要であると認識し、その後、国内提携相手もその日本企業を追従して、個々のエゴネットワークの多様性を徐々に増やしていることが明らかとなった。このようなマイクロダイナミック的変化がネットワーク全体のオープン化を進めている。
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© 2015 国際ビジネス研究学会
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