2025 年 27 巻 Paper 号 p. 41-48
本研究では、農福連携活動が障害児者のみならず、支援職員等周辺関係者に及ぼす効用にも着目してアンケート調査を行った。農福連携活動は、障害児者の体力増進や積極性の生起等に効果をもたらしただけでなく、支援職員の心身にも協力や連携の重要性への気づきなど一定の効果をもたらす可能性が示された。さらに、障害児者が日常生活において屋外を志向するようになったこと、支援職員が地域との協働の中から社会への貢献感を実感していたことから、農福連携活動を通じて障害児者、支援職員双方が多様な人々と交わることへの自信や喜びを得ていることも示唆された。農福連携は多様な人々を集めるコミュニティとしての機能を有し、多様な背景を持つ個人がともに活動することでその機能が最大化されるものと考えられた。