本研究は東京都日野市にある百草団地ふれあいサロンを中心に行ったアクションリサーチである.本研究の目的は,百草団地住民である高齢者の学習ニーズを明らかにし,ノンフォーマル学習環境をデザインすることである.(1)対話による学習ニーズ探索のフェーズ,(2)学習ニーズ別のワークショップ企画のフェーズ,を通じ6年に渡る実践を行った結果,(1)サロンでのノンフォーマル学習環境デザインが達成された,(2)サロンのステイクホルダーが自主的に課題を発見しワークショップデザインできるようになった,(3)サロンのステイクホルダーが地域から大学にも来訪するようになった,という成果が得られた.