乾燥地科学研究の動向を見るため,Thomson Reuters社のWeb of Science文献データベースを基に,「乾燥地科学」,「穀物科学」の論文数の年次推移を調査した.その結果,データベースに搭載された総論文数が1991年から2014年の23年間に,2.3倍に増加していたのに対し,「乾燥地科学」の論文は7.3倍になり,この分野の論文が,急増したことが分かった.さらに,「穀物科学」に関する論文も増加し2.7倍であったが,この中で,「乾燥地科学」および「育種」をキーワードとして含むものは,10.7倍になり,乾燥地科学における穀物の育種が世界的に非常に重要な分野であることが明らかとなった.