2012 年 2 巻 1 号 p. 71-87
広告は消費者に商品に関する情報を伝達することにより、消費者からの信頼を獲得し、商品 を購買する行動を起こさせる説得的コミュニケーションである。また、このコミュニケーションは国や文化によって異なる。そこで、本稿では、広告のコミュニケーションの特質に注目し、日米の雑誌から化粧品広告に関するディスコースを抽出し、選択体系機能理論における対人的機能に焦点をあてて対照分析を行うことで、広告主と消費者の役割関係が言語表現としてどのように具現されるのか、また国によってどのようなディスコースが構築されるかを明らかにする。