2014 年 4 巻 1 号 p. 43-55
一般的にクレオール⾔語を話すことは学校教育では学生の学修に有害であると考えられることが多い。ハワイ・クレオールの状況もその例外ではない。主に⾔語⼲渉への懸念を理由としてクレオール⾔語や口語、また非標準的方⾔は教育の外部におかれてきた。しかし近年「⾔語意識(Language awareness)」はクレオール⾔語の話されている環境で⾔語教育、英語教育において有用で⾰新的な概念であると議論されるようになってきた。本研究ではハワイ・クレオールに関する⾔語態度や⾔語的イデオロギーに⾔語意識がいかなる役割を果たしているかという問題について考察する。