2001 年 21 巻 1 号 p. 51-58
DICOM規格には画像検査オーダ情報や検査実施情報といった,非画像データ情報のための部分があり,HIS,RISと画像検査機器との間での情報交換に用いられる.これを日本で運用するために,どの項目はDICOMでは任意だが,日本では法令のため必須とする,といったガイドラインが,JJ1017運用指針として,JIRA, JAHISの合同委員会によって制定されている.
この際問題となるのは,検査種別,部位,方向のコードに何を用いるかである.勿論DICOM規格にもこれら用のコードテーブルが用意されているが,検討の結果,これらは日本での利用に十分な詳細度を持っていない,ということが判明した.これは,画像検査についての放射線部(医)の裁量が,日本に比べてアメリカでは大きいため,依頼医からのオーダ内容が日本ほど詳細でないためである.
そこで筆者らは,JJ1017指針での利用のために,これら3つのコードを,JJ1017コードとして作成したのでここで報告する.
これらのコード,特に検査種別コードは,機器の技術進歩が早いため,拡張性のあるものでなければならない.また,拡張には,分類の追加という横方向のものと,細分類という縦方向のものとがあり,両者を許すものでなければならない.このJJ1017コードではこれらを配慮して,共通語としての幹の部分と,それの拡張とを明確に切り分けている.幹の部分については,DICOMのコードを一部利用して,DICOM規格との整合性にも配慮した.