2001 年 21 巻 1 号 p. 89-95
近年,病院情報システムが関わる医療過誤が明るみに出るようになった.病院情報システムにおける実施入力の需要が今後高まると予想される.現在ほとんどの実施入力システムで,携帯端末やノート型端末を職員が持ち歩いて利用している.しかし,利用がなされるほど必要端末台数が増加してくる.発想を転換すれば,医療行為は患者中心に行われるのであるから,患者の側に端末を設置すればこのような問題は解決できる.他方,患者アメニティのため,すべてのベッドにテレビさらには電話さえ設置されようとしている.今後,コンピュータやインターネットの普及によって,入院中も電子メールの利用やWeb閲覧を希望する患者が増える事が予想される.以上の要求を一挙に解決する手段としての病院情報システムの端末として,高度に統合された患者用端末の概念を提案する.