医療情報学
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研究速報
HL7参照情報モデルに基づく病院情報システムのデータモデル設計指針の試作と評価 ―患者基本情報を中心として―
増田 剛小西 由貴範坂本 憲広山本 隆一
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2001 年 21 巻 1 号 p. 97-104

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抄録

 Health Level 7が提供する参照情報モデル(RIM)は,病院情報システムのデータモデルのための統一的な参照情報モデルとして用いることが可能な医療分野の情報モデルである.RIMは複数のドメインを統合したモデルであり,個々の病院情報システムに適用する場合には,RIMから個々のシステムのためのデータモデルを導出することが現実的である.このとき,データモデルの導出を無秩序に行なうと,RIMが持つ統一的な参照情報モデルとしての利点の大部分を失うことになり,地理的,時間的なデータの互換性の実現が困難となる.それゆえRIMからデータモデルを導出する際には何らかの統一的な指針が必要である.そこで本論文は,患者基本情報サーバのデータモデル設計に際し,RIMに基づくデータモデルの設計指針を試作しその評価を行なった.その結果,RIMが適用できる部分についてはRIMをそのままデータモデルとして適用し,また,RIMとデータモデルの区別を明確にすることが,データ互換性の実現のためのデータモデルとして重要であることがわかった.

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© 2001 一般社団法人 日本医療情報学会
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