医療情報学
Online ISSN : 2188-8469
Print ISSN : 0289-8055
ISSN-L : 0289-8055
研究速報
院内感染対策における医療情報の院内公開と医療情報保護―その両立をめざした医療情報部の関与―
中川 肇林 隆一石田 達樹山ノ下 裕一牧野 周二瀬戸 美和子
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 21 巻 1 号 p. 105-108

詳細
抄録

 医療情報システムは危機管理に大きな役割を果たしていることは広く認められている.院内感染対策においては,マニュアルに基づき,MRSA, VRE, 結核,梅毒,HIV,HCVに関してシステムに蓄積された疫学的データを活用して感染を防御する必要がある.一方,患者情報は第三者から保護されるべきであり,この両立を図りつつ感染予防対策を遂行する必要がある.これらの必要性に基づきシステムの改修を行った.MRSAに関しては注意喚起のため,過去の検査で一回でも陽性であった症例は直近の検査結果にかかわらず患者情報基本画面では陽性を表示し続けるようにした.HIV検査ではプライバシーに配慮して陽性検査結果は画面では表示されないようにした.正確な情報開示と患者情報保護の両立は医療情報システムによってなされるべきであり,また,医療情報部として感染症コントロールチームに積極的に参加すべきであると結論した.

著者関連情報
© 2001 一般社団法人 日本医療情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top