医療情報学
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技術ノート
高齢者の四国八十八ヵ所巡りを支援する情報システムの開発
清澄 良策古本 奈奈代篠原 靖典
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2002 年 22 巻 3 号 p. 281-285

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抄録

 本研究の目的は,高齢者などが,安心して四国八十八ヵ所巡礼を楽しむことができるよう,インターネットを利用した支援システムを構築することである.現在,Web上で,地図を始めとする八十八ヵ所情報が配信されているが,本システムは,旅行者と旅行者の家族双方の情報交換にインターネットを利用する.すなわち,旅行中,旅行者の情報は,ボランティアによって,PHS等を利用して定期的に本学に設置された旅行者データ管理用サーバに提供され,家族はその情報を家庭のパソコンまたは携帯電話から随時引き出すことができる.

 本システムの特長は,PHS,ノートパソコンなどの移動メディアを活用し,ボランティアの協力を得て,家庭と旅行者の双方をサポートしている点である.高齢者や健康に不安を抱える人が家族と離れて旅行する際,健康状態をはじめとする旅行者情報の送・受信を,サーバを介して随時行うことが可能であり,高齢者や障害者の旅行をサポートする一助になると考える.

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© 2002 一般社団法人 日本医療情報学会
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