医療情報学
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技術ノート
地域診療情報共有システムにおけるPHSデータ通信の利用
八幡 勝也小池 淳伊勢田 司東 敏昭
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2002 年 22 巻 3 号 p. 275-280

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抄録

 地域医療における診療情報共有システムにおいて,通信手段としてVPNを使ったPHSデータ通信システムを構築した.このシステムは,ISDNなどの有線通信に比べて設置・移動,メンテナンス,ランニングコストの面で利点がある.モバイル通信は盗聴の危険性があるためにVPNによる暗号化を行ったが,これによる速度低下は5.7%と実際の使用に際してほとんど問題とならない程度であった.通信技術は急速に変化しているが,PHSデータ通信はセキュリティを求められる医療情報の通信手段として有効と考えられる.

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© 2002 一般社団法人 日本医療情報学会
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