2003 年 23 巻 2 号 p. 165-173
医療の効率化が叫ばれる中で,医療機関では客観的なデータに基づいて合理的な経営をすることが必要とされている.本研究では「レセプト電算処理システム」による診療報酬請求データを利用して,医療機関の経営分析がどこまで可能か,さらにどのようなデータを補足すれば,どこまで分析が可能かという観点を含めて実際にシステムを開発して,研究を行った.この結果,医療機関に負担なしで,自動的に経営の指標として十分利用に耐えうる有用な情報が得られ,経営分析の基礎として,この方法は有用であるとの結論に達した.