医療情報学
Online ISSN : 2188-8469
Print ISSN : 0289-8055
ISSN-L : 0289-8055
解説
医療機関における携帯電話使用の解禁手順と手法
花田 英輔工藤 孝人高杉 紳一郎加納 隆
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 25 巻 4 号 p. 239-247

詳細
抄録

 携帯電話は高い普及率を示しているが,一方で一律に電源断を求めている医療機関もまだ多い.患者や訪問者は医用電子機器,特に人工心臓ペースメーカに対する影響に関する情報が広く知られていることからそれに従っているが,中長期にわたって入院する患者にとっては通信手段の途絶を意味することから患者の心理面での負担になっている場合も見受けられる.
 本稿では,患者サービスの面から要望が強いが,これまでその安全性に関する情報不足から医療機関における使用の是非の判断が行われてこなかった携帯電話について,具体的な解禁例およびこれまでに得られた知見から,安全な導入に向けた注意点と手法を示す.

著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本医療情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top