医療情報学
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研究速報
イントラネットによる重要業績評価指標の「見える化」と病院職員によるその評価
藤井 歩美松村 泰志中島 和江吉本 幸子峯野 隆広西山 謙赤木 剛武田 裕
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2007 年 27 巻 2 号 p. 179-183

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抄録
 目的:医療スタッフのみで約2,000人を擁する本院では,職員が一丸となって病院の掲げる目標を達成するために,病院経営戦略を行動に移すツールの一つであるBalanced Score Card(以下BSC)を用いた各部門別マネジメント支援システムを,病院情報システムイントラネット上で開発し,その評価を行った.
 方法:医事システム,経営管理システム,部門システム等から重要業績評価指標(Key Performance Indicator,以下KPI)を抽出し,BSCの5つの視点,すなわち「財務の視点」「内部プロセスの視点」「患者の視点」「職員の視点」「成長の視点」に分類し,病院全体と部門ごとに統一的に表示するシステムを開発した.表示にあたっては,所属部署の特徴や病院全体での位置づけが分かるように時系列データのグラフを中心とし,全国平均や病院全体平均をベンチマークとして具体的数値を挙げ,改善目標が一目で分かるよう「見える化」に特に配慮した.
 本システムの評価のため,2006年8月(リリース直後)とその6カ月後に医療従事者・事務職を対象にアンケート調査を実施するとともにシステムへのアクセス数の推移を観察した.
 結果および考察:初回調査では,マネジメント手法に必要なキーワードの認知度,本システムと従来の紙媒体等による管理データ配布との差異などについて職種別に興味深い結果を得た.第2回目調査ではPDCAツールとしての有用性,有効性,効率性などを調査したが,アクセス数の増加と比例して,本システムが医療現場でも活用されているものと推定することができた.
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© 2007 一般社団法人 日本医療情報学会
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