抄録
北海道情報大学では,通信教育部にてインターネットを活用した単位修得可能なeラーニングを実施し,学習意欲の維持や知識定着に一定の効果を上げている.また,通学部においてもeラーニングを開始し,多様化する学生のスキルやニーズ,ライフスタイルに対応した教育の実践が可能になった.本研究は,eラーニングを座学教育と連動・補完させることで,医療現場で即戦力と貢献できる診療情報管理士,医療情報技師の人材の育成を行う.教材は,PCや携帯電話,携帯オーディオから常時利用可能とし,適時メンタリングすることで利用の活性化をはかる.また,eラーニングシステム開発や教材制作に学生を参画させ,「インストラクショナルデザイン」のスキル向上も行う.座学授業を補完する一環として「用語ドリル」,「知識ゲーム」,「医療情報技師試験の実力診断」を実施する.個別対応可能なeラーニング教材をインターネットにて学内外へ公開し,「基礎学力の向上」,「学習意欲や満足度の向上」をコンセプトに質の高い医療情報人材を育てることが可能なシステムを構築する.