医療情報学
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技術ノート
事例共有とデータの後利用に配慮したインシデント報告システムの開発
藤川 潤塩田 浩子松月 みどり
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2007 年 27 巻 2 号 p. 205-210

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抄録
 医療安全のためには,職員によるインシデント・アクシデントの自発的な報告,報告に対する迅速な対応,事例の共有と分析が不可欠である.われわれは従来の紙ベースのインシデント報告システムをオンライン化するに際して,データベースとしての機能に加え,①職員の使い勝手のよい入力機能と検索機能・ウェブ上での事例共有機能,②リスクマネージャ等の医療安全活動を支援するための検索機能・「お気に入り」設定機能・メール自動通知機能・進捗管理・リアルタイム集計機能・データエクスポート機能(Microsoft Excel形式)が重要であると考えた.2006年5月よりインシデント報告システムの設計と実装を行い,着手後約3カ月で実稼働に至った.その結果,従来の紙ベースの報告書より情報量が大幅に増えたにもかかわらず,月1,000件前後の報告実績を維持し,報告への迅速な対応やデータの詳細な解析を可能とすることができた.本システムの事例共有機能とデータ後利用機能により,職員の意識づけと医療安全の改善が期待される.
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© 2007 一般社団法人 日本医療情報学会
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