医療情報学
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第11回日本医療情報学会春季学術大会 企画セッション(シンポジウム)
データウェアハウスとデータ利活用
稲岡 則子紀ノ定 保臣宇都 由美子石原 謙伏見 清秀
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2007 年 27 巻 3 号 p. 261-268

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抄録
 近年,情報化の進展に伴い,医療機関におけるデータの「利活用」は,経営やアウトカム評価,各分野の意志決定支援,教育・研究においてその重要性が増している.一方,医療分野におけるデータウェアハウス(DWH:Data Warehouse)は,1990年代後半より構築の必要性が言われて久しいが,現実に導入して十分活用している施設はまだ多くない.エビデンスに基づく医療を実現しPDCAサイクルを継続的にまわしていくには,業務プロセスを通じて発生する多種多様で大量なデータのソースからデータ収集・統合し,蓄積し,そして分析・可視化して活用するDWHのしくみ作りを推進していく必要がある.
 本シンポジウムでは,DWH構築や医療情報利活用の実践的な取り組みを行っている病院やグループの事例・経験を通じて,「データ」の質の重要性,DWH構築および分析・可視化における課題,そして今後の医療DWHの展望について論じる.
 1.データウェアハウスと看護情報
  宇都由美子:鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 医療システム情報学講座
 2.エビデンスに基づく日本の医療の真の姿,そして不足データは何か
  石原 謙:愛媛大学大学院医学系研究科 医学専攻 医療情報学
 3.データウェアハウスと Information-based Management
  紀ノ定保臣:岐阜大学大学院医学系研究科 医療情報学分野
 4.国立大学附属病院データを用いたベンチマーキングについて
  伏見清秀:東京医科歯科大学 医療政策学講座 医療情報・システム学分野
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© 2007 一般社団法人 日本医療情報学会
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