医療情報学
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研究速報
最大エントロピー法によるセグメント時系列解析を用いたタイムスタディ解析の評価-シミュレーションデータと実データの比較-
寺下 貴美佐藤 ひとみ遠藤 晃石井 英樹上杉 正人西本 尚樹谷川 琢海孫 芹先小笠原 克彦櫻井 恒太郎
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2007 年 27 巻 3 号 p. 289-296

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抄録
 我々はこれまでに,看護師のタイムスタディデータより新たな情報を抽出することを目的として,業務の周期に着目して時系列データに周波数解析を行い看護業務に内在する周期的特徴を抽出し報告した.今回我々は特定の業務が時間的に連続しているかまたは分散しているかを想定したシミュレーションデータを作成して同様の解析を行った.この結果を基に,実際の業務改善の前後に行ったタイムスタディの分析結果を比較することにより,この分析手法が業務改善の評価に有効であるかどうかを検討した.シミュレーションデータは1分単位で記録された実際の業務の項目別の量に基づいて作成した.セグメント時系列解析はシミュレーションデータ,実データともにセグメント区間を24時間(1,440点),セグメントのシフトを1時間(60点)として2日分(2,880点)のデータに対し行った.パワースペクトルの算出には最大エントロピー法を用いた.シミュレーションデータの分析の結果,得られた周期は短周期領域と中・長周期領域に分けられ,短周期領域では周期の変化を詳細に認識することができ,中・長周期領域では中・長期の傾向として認識することができるなど,想定した病棟での業務の連続化を反映する変化を読み取ることができた.時間的な集中や分散を目的とする業務改善の場合,業務改善前後に収集したタイムスタディを本法で解析し比較することで,業務の変更による周期的な変化を視覚的に観察することが可能である.今後,この分析手法は業務変化の影響を観察するシミュレータとして応用を拡大することも期待できる.
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© 2007 一般社団法人 日本医療情報学会
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