医療情報学
Online ISSN : 2188-8469
Print ISSN : 0289-8055
ISSN-L : 0289-8055
技術ノート
皮膚の実物色と色素分布のリアルタイムイメージングシステムの開発
西堀 眞弘渡邊 憲田中 直文荒川 真一千葉 由美二宮 彩子菅野 範英土井 賢田中 博小森 麻由上村 健二中口 俊哉津村 徳道三宅 洋一鬼頭 伸一郎洪 博哲橋本 憲幸
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 27 巻 3 号 p. 337-342

詳細
抄録
 視診はビデオのように時間と共に常に変化する視覚情報を用い,かつ色に大きな影響を与える照明条件が様々に異なる環境下で行われている.したがって電子カルテ,遠隔医療あるいはe-learningにおいては,常に同じ色を静止画で再現するより,ディスプレイを見ている場所の照明下で呈する色を動画像で再現する方が,はるかに有用と考えられる.また肉眼では知覚できないスぺクトル情報を何らかの診断が可能となるように視覚化する場合,静止画像として提供するよりも,動画像で提供した方が疾患に特異的な所見を見つけやすいと考えられる.我々は従来よりRGB撮像系で撮影した皮膚の画像から各ピクセルの分光反射率を推定し,任意の照明下の実物の色を再現したり,あるいはメラニン,ヘモグロビンおよび酸素飽和度の分布を視覚化する方法を研究してきた.そこで今回我々は,先ほどの考え方に基づき,従来静止画像の処理に留まっていた機能を改良し,リアルタイムで動画像を表示するシステムを試作した.様々な医療分野の専門家にこのシステムの評価を依頼したところ,静止画像の提示では得られなかった,多様な用途において画期的な有用性が期待できるとの意見を引き出すことに成功した.
著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本医療情報学会
前の記事
feedback
Top